現役モデル編集長とジャニオタ男子が熱論!自分の強みを活かして発信する方法

メディアを運営する自分にとって、とっておきのイベント情報が目に入った。 「ワタシ×メディア、自分の強みを活かして発信する方法」という大学生向けセミナーだ。リッキーレポートで自分の発信をさらに磨こうと、真っ先に申し込んだ。

イベント当日。なぜか会場はキラキラとおしゃれな女子だらけ。おしゃれには無関心な自分がなぜここに来たのか疑問に思いつつ、最前列の真ん中に着席した。配布されたファッション系の小冊子を手に取って、すべてを察した。セミナーの登壇者は2人の編集長、女子大生向けフリーペーパーの瀬戸晴加(せと はるか)さんとソーシャルトレンドニュースの霜田明寛さん(しもだ あきひろ)。二人とも若い女性向けメディアで活躍している。おしゃれトレンドに疎い僕は、このような媒体を目の当たりにして驚いた。

配られた『ティアラガール』の表紙。公式サイトより引用。

配られた『ティアラガール』の表紙を見て言葉を失った。公式サイトより引用。

まずはお二人の自己紹介から。霜田さんは子供の頃から憧れていたジャニーズに挑戦したころがあり、今でも予備軍の研修生としてお声掛けを首長くして待っている。無職時代を経験し、現職に至る。無数の女性雑誌を愛読するほど自分でも女子っぽいところを認めながら、それらしい口調でトーク。一方、瀬戸さんはモデルの外見を持ちながらも、芸能活動には興味が無かったとのこと。仕事の形態が受け身で、努力で評価されにくいことに疑問を持っていた。子供の頃はパティシエや美容師など、職人芸を要求する仕事に就きたかったそうで、本人曰く、ティアラガールの編集は気がついたら乗っ取っていたとのこと。

二人が大学時代の思い出話に浸かっていると、いつの間にか前半の時間が押され、ついに本題の「トレンドをキャッチして自分オリジナルに発信するコツ」に突入。二人にとって最近のソーシャルメディアは多彩になりすぎているそうだ。ネット上の情報を複製するまとめサイトを含め、情報の質が低下し、発信する責任の所在が消えつつある現状を、瀬戸さんは悲観していた。霜田さんも「チャーハンの写真には負ける」と苦言。どんなに有益な情報を発信しようとしても、気軽にアップされたごはんの写真には勝てないそうだ。また、媒体による発信の性質の違いにも言及。雑誌は一度に情報を「叫ぶ」ものの、ネットでは毎分「叫ぶ」そうだ。情報が氾濫しているからこそ、瀬戸さんは話題を絞って発信するように心がけているという。

会場のトレンダーズ株式会社には、たぬきのマスコットも!

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後半は霜田さんのライティング講座。テレビを批判した社会評論家の大宅壮一の言葉を借りて、今のネットも「一億総白痴化」となりかねないそうだ。この時代、なぜ言葉を世に出すかを改めて考えるべきだという。新聞が提供する「新しい情報」と雑誌による「新しい視点」、どちらの価値も備えた発信を推進した。難しい言葉や論理はいらないので、「誰もが気になっていることを、誰もしていない言い方で、かつ誰もが知っている言葉で表現」したほうがいいそうだ。

では何を書くべきなのか?これまで雑誌などでは記事が媒体の性格で統一されていた。それと違い、ネットでは個性を演出した方がより読まれるという。より自分を発揮できるよう、自分の興味がある分野を取り上げるのが得策のようだ。
 
二人のトークは終わり、質疑応答の時間に入った。無論、一番乗りで質問させていただいた。

お二人の話を聞いて見つけた情報を発信することに楽しそうですが、「情報の運び屋」としてのやりがいはなんですか?

霜田さん ライターをやっていて、視点が変わったことに価値を感じます。
ひと昔に「無職説明会」という無職の方が集まるイベントに参加したことを思い出します。就職活動している人はどこか好ましいところに就こうと視野が狭くなりがちですが、失敗すると落ち込んだり、最悪は自殺してしまいます。逆にこの説明会では、無職という生き方もあると感じました。今の仕事もそのような価値観があります。

瀬戸さん 「情報の運び屋」としての認識は無いです。私はあくまで転がっている情報をまとめているわけではなく、ライフスタイルを発信しています。それをSNS上で 興味のある読者に読んでもらっています。
 
では、ご自身の職業を一言でいうと?

瀬戸さん 一言で表すのは難しいですね。普段はみなさんが曖昧なイメージで発信している気がします。しかし、目的を持たないといけません。ソーシャルメディアを使うのが仕事でもないですし、PV(閲覧数)という数字だけでもやってはいけないでしょう。
 
PV以外の目的は?

瀬戸さん 私は3つのキーワードを意識して発信しています:「モテる」「得する」「役に立つ」。やはり、見ている人に価値がないと読まれ続けないでしょう。

霜田さん PVは可視化できますが、瀬戸さんの言っていることは可視化しにくいですよね。

瀬戸さん だからこそ、なにかこだわりを持つべきです。例えばパンケーキが好きな人なら、都内のパンケーキを食べ尽くして発信するといいでしょう。普通に転がっている情報をまとめる人よりも、よほど信頼されます。
 
そのこだわりを読者に理解してもらえますか?

霜田さん 読者を深く考えさせる「突き刺さす」ような情報の方が読まれますね。

ここから得たヒントを糧に、今後の自分の発信に活用したい 。
 

 

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ローランド リチャード

ローランド リチャード

1994年、東京生まれ。大学時代にリッキーレポートを始める。現在は会社勤めしている。 社会人生活を始めてから更新が途絶えるものの、また新しい記事を投稿したい思いを持っていた。

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