東京芸術大学といえばクリエイター魂の強い学園祭などで知られる。その個性がどのように作品に反映しているか確認するべく、今回は横浜で開催されていたアニメーション専攻第六期修了制作展を訪ねてみた。
この展示会では修了生と1年生の短編アニメ作品集がそれぞれ上映されている。どれもアニメという媒体を活かして想像力を発揮している。
修了作品を展示した武田浩平さんもその一人だ。その場で声をかけて展示会について伺った。
制作期間は1年次は半年以下、修了は一年です。色彩補正や音声編集といったポストプロダクション作業の際は映像会社IMAGICAなどプロが実際に使う環境も活用し、プロが使用するのにも贅沢といえる環境で制作を行います。おかげさまでベストな環境の中、自分たちがどこまでのクオリティで制作できるのかを学ばせてもらいました。
今年で6年目ですが、年々重ねていくことで何が変わりましたか?
最初は芸大という枠を考慮して制作されたものが多かったですが、今では芸大生としてではなくクリエイター自身の信念を披露する場です。今年のテーマは「DAWN」ですが、まさに手法や既存概念にとらわれない「アニメの夜明け」を目指しました。
どの手法も大変で、特に家を崩しながら制作した「その家の名前」は苦労したそうだ。
来週から東京・渋谷でも開催予定。普段の作品では目にしないインスピレーションを受けに行ってみてはいかがだろうか。
アニメーション専攻第六期修了制作展 http://animation.geidai.ac.jp/06dawn/index.html
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ローランド リチャード
1994年、東京生まれ。大学時代にリッキーレポートを始める。現在は会社勤めしている。
社会人生活を始めてから更新が途絶えるものの、また新しい記事を投稿したい思いを持っていた。
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